世界の半導体関連の株式時価総額が拡大している。5日時点で7兆1530億ドル、約1070兆円と過去5年で4.7倍になった。デジタル需要が伸び、半導体の用途も広がっている。
生成AIへの投資や半導体の在庫調整の進展を踏まえ、各社の業績予想が上向いており、物価の追い風になっている。
日経新聞
これはめちゃ強い動きっすね。
日本の会社も強い。
18年末、5、6年前と比較すると、企業別時価総額の増加額の話。
GPUを主力とするNVIDIAは26.4倍、ブロードコムは通信の半導体会社で6倍。
TSMCはファウンドリーです、半導体の受託製造会社。
TSMCで3.2倍。
ASMLは半導体の製造装置の会社で同じく5.8倍となってます。
日本の会社も非常に伸びてます。
東京エレクトロンとレーザーテックあたりが代表銘柄です。
半導体の製品を作っているのではなく、この2つは製造装置とか検査装置です。
この2社の場合、株価を見てみます。
ちなみに東京エレクは18年末ぐらいから比べると株価は約10倍。
これは最近の日経平均の高値更新の原動力にもなってますね。
そしてもう一つの主要名柄レーザーテック。
これも18年末、5年前ぐらいからすると株価1000円台ですからね、もう30倍とかですよ。
今4万何千円してますから。
10倍と30倍、これはさっきのTSMCとかブロードコムなんかよりも増えてます。
「時価総額」と「株価」との違いはありますけどね。
時価総額で見ると東京エレクは2018年比約8倍。
同レーザーテックは約28.5倍。
これはNVDAを上回りますね。
まあその前に評価低かったかな。
日本の株自体が評価低くて、こういう会社もまあ当然、評価的にはその頃は今ほどではなかったということになりますよね。
レーザーテック1000円台で買えてたら皆さんいいですね!みたいなお話になりますけど、まあそうは甘くはないですよね。
レーザーテック 月足チャート
まあこれは半導体関連2つの二段構成のロケットみたいになって、まずは新型コロナでお家でお仕事しましょうっていうことなんで、当然パソコンとかスマホとかタブレットとか売れました。
そこにはもちろん半導体が使われていて、そこでまず伸びた。
もう1つはやっぱり生成AIというやつですよ。
チャットGPTをはじめとするね、もう動画から画像からもすごいことになってますけど、それにも当然大量の半導体、特にデータセンター系が使いますよ。
そこで出てきているのがNVIDIAということになりますよ。
これはシェア8割ですから、生成AIのデータセンター向けの半導体8割作りますよっていうことで、10月から12月の順利益、半導体大手10社で4.6兆円上げてますよ。
これは一部の半導体は好調で、一部が稼いでいるっていうことで、全体としたらまあ微増ぐらいな感じなんですよ。
ダメなところっていうか、あまり良くないところはSamsonあたりです。
サムソン自体の純利益はもう70%以上減少ということになってます。
4年ぶりの低水準、あのTSMCですら減収。2割減益ということになってます。
その中で絶好調だったのはNVIDIA。
利益のうちこの10社の利益のうち4割をNVIDIAが一社で稼いでますよという形ですよ。
まあでもおかしいな、TSMC減益だけどねみたいな。
TSMCで作ってますからね、NVIDIAの半導体は。
まあまあそれは置いておきましょう。他にもいっぱい作ってますからね、TSMCは。
これは大きく分かれていて、個人向けのスマホとかパソコンとか、これはもう飽和状態になりつつあるんですけど、今NVIDIAはこの流れにうまいこと乗ってる。
個人向けの汎用品がポストコロナで売れ行きが鈍っています。
いつかはまたデータセンター向けとかのGPUですね、これが飽和してきてまた調子が悪くなってっていうところは来ると思うんですけど、今のところは調子いいですよっていう感じ。
NVIDIA以外で好調なところはAMDですね、アドバンスドマイクロデバイス。
これは純利益32倍ということになっています。
AMDはね、NVIDIAの一部でライバルでもあるので、ここも面白いかもしれないですけどね。
いずれにせよこの半導体の世界は10年で倍になると言われてますよ。
市場規模が。
性能自体は2年で倍と言われています。
これは特にあのロジック半導体って言ってある、CPUとかGPUのところですけど、2年で倍ですからね。
これはムーアの法則というやつですよ。
もう限界じゃないか、限界じゃないかと言いながらまだ伸びていこうとしています。
ICチップとかの性能ですよ。
アメリカの半導体、このNVIDIAとかAMD、まあインテルも入るか、ちょっと調子悪いですけど最近、あとサムスン、サムスンはメモリーもやってます。
実際に組み立てているのは製造しているのは台湾のTSMC。
TSMCはアップルやNVDIAの製品を受託製造しています。
この半導体の企業。そして日本は検査装置と製造装置とが強いです。
まあ今日はあまり話はありませんでしたが、半導体の素材関連、材料、これも強いです。
まだまだ主要プレーヤーとして着いていけそうです。
なんだかんだで、やっぱり半導体関連からはしばらく目が離せそうにないですね。
それでは。