ハローワーク求職10ポイント減。曇る景気把握・政策
政府の雇用に関する統計が、人手不足の実態を映していない。
企業は働き手の確保に奔走するが、求人数の目安となる有効求人倍率は7年前の水準まで下がった。
利用が減る。ハローワークのデータを基に統計を作るためで、若者は民間での職探しに動く。
単発の仕事や副業など、働き方も多様になり、政府は把握の手法を模索している。
日経新聞
今、人手不足「感」は上昇しているにもかかわらず、有効求人倍率は下がってますよっていう記事です。
「職探し」にハローワーク行くかっていうと、あんまり行かないかもしれないですよ。
最近の若い人たちは。
これによって、代表的統計の「有効求人倍率」と実態とに乖離が生じだしているということですね。
というのも、最近はいろんな働き方・仕事の探し方がありますよね。
一言でカンタンに言うとアプリですよ。
単発の仕事を探せるのもあったりして、ありますよね、いろいろ。
ちょっと個人的にも、ボクもあんまり偉そうに言えるかって言うとよく知らないから言えないんですけど、ありますよね?
インディードとか、タウンワーク、バイトルなどなど…。
請負的な単発だったらクラウドワークスとかランサーズもあるし、あと我々のような講師業。
やりたいとき・開催できる時間帯に講師業ができます。
最近はオンラインでセミナー開催できますからね。
それのプラットフォームまであります。
ストアカ、ストリートカテミーっていうやつですよ。
あとココナラもあるし、タイムチケットなんかも…みたいなお話ですよ。
やっている側からすると非常に楽でいいです。
開催可能時間に予約できるようにして、予約が入るまでは放置しておけばいいので。
そういう時代に変わってきています。
なので、職探しのために新たにハローワーク行ってっていうのは少ないので、政府としては統計を取るのに困ってます、ということですよ。
というのも、現状は人手不足。
雇用統計は有効求人倍率のほかにもあるんですけど。
「人が過剰」と答えた企業の割合から「人が不足している」という割合を引く雇用判断DIという統計があります。
現在、マイナス35になっています。
今、マイナスの幅が大きければ大きいほど人手が足りてないっていうことなんです。
しかし、同時期の有婚求人倍率は減ってるっていうか、倍率下がってるっていうことですよ。
倍率下がった方が人が余ってる、余ってるというか求人倍率なんで、人が足りてるということになります。
ところが、実際はそうじゃないですよ。
雇用に関する統計を見たらそれはその通りなんですよ。
春闘で賃金が上がっているのはご承知の通りです。
平均5%超なので、人が余っていたらいくら政府が要請したとはいえあり得ない数字です。
これはバイト時給にも反映されているようです。
地方でも人気観光地なら時給1500円とか超えていっています。
ハローワーク経由のお仕事を探している人たちっていうのはそれでも、10年前から比べると、10年前はそれでも20%強ぐらいですよ。
2割ちょっとの人がハローワークで仕事を探している…これが10年前の話です。
その他に何があるかっていうと広告とか、あと縁故も結構大きいです。
縁故、誰か関係者の紹介でっていうやつですよ。
20%を超えてたんですけど、今やもう20%はラクラク切ってますよ。
ハローワーク経由で探した人たち。
10ポイント以上は下がってるという、こういうお話になってきてます。
とある民間の調査会社が調査したところ、正社員の募集は23年12月、この間から12月、27万件ですよ。
コロナ前は19年12月なので4年前かな。
その時から比べると民間経由で就職した人、あるいはバイト、アルバイト、2.7倍となってるので、全然違いますよっていうことですよね。
ちょっとややこしいので、まとめます。
・かつては人手不足感が高まると、連動して有効求人倍率が上昇した
・新型コロナあたりから人手不足が強まっても、それほど求人数は増えない
・政府統計の拠り所のハローワークの求人数なんてあてにならないのでは?
他にも補足するような根拠もあります。
アプリですね。
スポットワークの仲介アプリ タイミーっていうのがあるようです。
23年は1100万人ですから登録者ね。
登録者4年前の3.6倍になってますよ。
4年前というにはコロナの前かな。
2019年は300万人でしたけど登録者数は。
これは23年は1100万人。
タイミーというアプリでの登録者のお話ですよ。
元々は売り手市場、2019年の時も売り手市場です。
売り手市場っていうのは職探しをしてる人たちの方がより立場が強かった。
それに加えてさらに強くなってきてる。
これはますます人手不足に拍車がかかってきているように見えるから。
介護、飲食店、建設現場、運輸・運送…切りがないくらい人が足りないところが増えて行っているんじゃないかと…
そんな感じはしますけどね。
企業の方も派遣とかって言って、今まで使い捨てのようにできてましたけど、今後は大事にしないとなかなか人は来てくれないかもしれないですよね。
これから求人しにくい職場はどうしたらいいか?
ということは方法はいくつかあると思うんですけれども、今いる人たちで生産性を上げていく。
新たな設備とかシステムを導入することも生産性を上げることになりますね。
それかもう縮小というか、営業時間を絞っていくとか。
採算が取れてないお店とかを切っていくか。
そうするような感じになっていくかなということで、日本もこれから待遇が良くなっていくんじゃないか?
そうなるといいですね。
それでは。