米司法省が反トラスト法(日本で言う独占禁止法に当たる)違反で米アップルを訴えた。
グーグル、メタ(旧フェイスブック)アマゾンを含む米IT4社がコア事業で当局に提訴される事態だ。
歴史に習えば、GAFA時代は終わりに向かう可能性が高い。
だが、裁判によって自動的に革新への競争が進むわけではない。
技術や事業モデルを世に問う企業家精神があってこそだ。
日経新聞
結構この日経新聞のコラム的なのが面白かったんです。
要するに、歴史は繰り返す、そういうことを言ってるわけですよ。
歴史は繰り返す、とは?
では、何が起こってきたのでしょうか?
まず1960年代。
主戦場は大型コンピュータ、メインフレーム。
この時の対象企業はIBMでした。
1969年に司法省に提訴されてます。
先ほどの独占禁止法的なやつ、反トラスト法っていうので提訴されてます。
大きなコンピュータ分野ですよね。
1990年代 Microsoft
それから時代が変わっていって、今度は90年代ですよね。
覚えてますか?95年。
Windows 95というのが出て、この時はマイクロソフトですよ。
業界のトップリーダー(盟主)は、Microsoft。
主戦場はパソコン。
1960年代〜のIBMの時代は大型コンピュータ。
1990年代〜パソコンですよね。
1人1台、ノートパソコンやデスクトップも。
当時、自分も買ったかなっていう感じですよね。
買いましたこの時ぐらいは90年代半ばぐらい。
この前まではPCというと難易度が高い存在でした。
一応、ワープロという懐かしいものも持っていましたけど、それでもPCは難易度が高かったです。
自分のお話で恐縮です。
この時代、1998年にマイクロソフトがやっぱり司法省に提訴されてますよ。
で、
その次は、業界のトップリーダーはGAFAですよ。
2000年代に入ってから勢いがある4社です。
この時の主戦場はネットとスマホですよね。
モバイルコンピューティングというか、持ち運べるデバイスと屋外でもネットに接続できるとか、そんな感じですよね。
もちろんネット接続自体は1990年代からあります。
ただし、1990年代は電話回線・ダイアルアップ接続で時間制で料金がかかるので、必要な時だけ繋いでいた時代です。
電話も普通回線以外にISDNというものもありましたよね。
これはこの時90年代のリーダーはマイクロソフト。
2000年代 Apple社の躍進
2000年代になってからはアップルがトップに躍り出てきました。
90年代後半には会社が倒産寸前でしたが、見事な復活です。
スマホ、iPhoneがこの時代のさきがけですね。
iPhoneの登場は2007年あたりからです。
特徴は小さなコンピュータを持ち歩けるっていうことですよ。
この時は残念ながらマイクロソフトはちょっと蚊帳の外みたいな感じになったんですけど。
この時代、マイクロソフトはiPhoneをディスったりしていましたね。
アップルをはじめとするGAFAの4社ですよ。
GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonですよ。
頭の文字を当てるとGAFAです。
この4社ともに同様に提訴されてます。
提訴は2020年から2024年の間ということになります。
トップリーダーが君臨して提訴されて、時代が変わって、また別のトップリーダーが出てきて提訴されて、時代が変わって…という繰り返しです。
この4社とも提訴されているので、時代が変わるんじゃないの?ということですよね。
じゃあこの次は何に変わるのっていうと、おそらくこれは生成AIがつくかどうかっていうのがありますけど、生成AIですよっていうことで。
新興AI勢力とは?
じゃあそれは何かっていうと、
オープンAIとアンソロピックっていう会社ですよ。
アンソロピック?
「そんなの初めて聞くぞ」っていう人が多分多いんですよ。
自分も最近まで知りませんでした。
オープンAI(青)とアンソロピック(赤) 検索回数の違い
クロードっていうAIをやってます。
ボクも時々使います。
アンソロピックのクロード3、有料プランありますけど無料でも使えますよ。
無料は制限ありますけどね。
クロードっていうのはちなみにスペルC.L.A.U.D.Eですよ。
これは知る人ぞ知るっていう感じになっているかもしれないですよね。
オープンAIにもともといた人たちがやめてこちらを立ち上げた会社です。
これは、オープンAIとこのアンソロピック生成AI系の二大巨頭?っていう感じです。
オープンAIはマイクロソフトとくっついてますよ。
アンソロピックはグーグルが手を貸してるというか、一緒にやってるところもあります。
ただし、グーグルはGEMINIっていう生成AIを持ってるので。
どこまでどうなのっていうのはありますけどね。
あとはアンソロピックはグーグルの他にも、Amazonとも協力関係にあります。
現状、オープンAIもアンソロピックも、グーグルとかAmazonとかマイクロソフトと関係があります。
生成AIの会社とGAFAは会社の規模が全然違います。
生成AIの会社は上場してないので単純に比較はできないですけどね。
オープンAIもアンソロピックも上場してないかな。
なので単純に比較はできないんですけど、企業価値としては現状、
100分の1とかもっと小さいかぐらいに小さい存在なんですけど、これじゃあもう持っていかれるのっていうお話。
歴史を見ると、グーグルも最初は検索の下請け的な会社だったのですが、今もグーグルを知らない人はいないですよね。
ていうぐらい大きくなりました。
おそらく生成AIもそうなるんじゃないの?というふうに言われてます。
ただし、このオープンAIとアンソロピックはまだ株を買えないので、株を買って利益を上げるっていうのは今はできないです。
市場を通じて買えないんで、ちょっと我慢しとかないといけないぞっていう感じです。
いずれにしても、ちょっと業界の地図が最近変わってきたなっていう感じがします。
神7
俗にいうマグニフィセントセブン、偉大な7社。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト、加えて エヌビディアとテスラ。
これが今や4社。
3社脱落して4社になっていると最近言われてます。
時代の流れって結構早いなぁ。
ちなみに脱落した3社というのは、1つはアップルですよ。
もう1つはグーグルです。
3つ目はテスラですよ。
アップルは生成AIへの対応の遅れです。
グーグルは検索というビジネスモデル自体に生成AIによってビジネスモデルが変わろうとしていることですね。
検索に広告を貼り付けるビジネスモデルが変わろうとしています。
グーグル自体も生成AIやってるんですけど、検索というGoogleの牙城によそから攻められてるっていうことですよね。
テスラはもうEVが過渡期に来てるっていうことなんで、今ちょっと調子が悪いということになってます。
そして、この3社。
脱落したと言われる3社はとは言えまだまだ時価総額は大きいです。
NISAで全米株とかで結構ウエイトが大きいです。
これから先どうなるかな?ちょっとだけ心配です。
いずれにせよ、2022年後半まで想像もできなかったことが今起こっています。
それでは。