楽天グループが14日発表した2023年12月期の連結決算は、最終損益が3394億円の赤字、その前抜きは3772億円の赤字。まあちょっと改善、ちょっとね、ちょっと小幅縮小したものの、携帯電話事業の設備投資が引き続き、重荷となり5年連続の最終赤字となった。株式を店頭登録した2000年12月期以来、23年ぶりに無配となる。
24年2月15日 日経新聞
ということで、無配です。楽天。これはもう明らかに携帯ですよ。楽天モバイルが足を引っ張ってる。基地局設置ですよね。
これに莫大な費用がかかっている。
何度もこの記事の中で指摘がありましたけど、部門別収益では金融なんかプラスなんですよ、当然。1000億以上プラス。
楽天銀行も楽天証券も好調。
楽天カード、カード事業もありますしね。
通販の方ですよね。楽天市場と。あと旅行もやっていますよね。仲介。
楽天トラベル。
それらもやっぱり770億弱ぐらいプラスですけど、やっぱりモバイルでドンとやられてますよ。
楽天証券の上場も延期になって、これ結構ね、みずほか。
みずほ銀行に株握られてるんで、ひょっとしたら子会社化していくかもしれないですよ。
(保有比率49% 2024年2月時点)
あとちょっと株の比率が上がるとみずほが筆頭株主になってきますからね。
実際にはみずほが親会社になってしまったら、多くの顧客が流出することが予想されるので、この割合にとどまっているようです。
で、
モバイルにお話を戻すと契約件数が596万件。
2023年9月末と比べて80万件増えました。
どうやら楽天のショップ(出展者)さんに「入れ、入って」っていうのを言ってるみたいだったんで、その効果も含めてかな。
楽天モバイルを契約して、という意味ですよ。
契約1件あたりの月間収入、これをARPUって言います。
これが1986円。契約あたりの月額単価のことですね。ARPU。これが1986円。
想定は2500円から3000円。3000円なんで、でも上限で3000円ぐらいでしたけどね、楽天。
ARPUが2500円から3000円になって、黒字化には800万件から1000万件ぐらいの契約件数は必要です、ということのようです。
今は契約件数が600万弱なんで、もうちょいかな。
もうちょいって言ってもまあなかなか厳しいとは思いますよ。
各社やっぱりしのぎを削ってる世界でもあるので。
で、
楽天グループの懸念は借金の返済ですからね。何千億とか。
今年と来年ですよ。
今年の分はなんとかなると財務担当の人は言ってますけど、まあ今年はね、来年乗り切れるかな。
この記事には載ってないですけど、日経新聞にはね。
追記
下記施策で先送りを狙うようです。
楽天グループは31日、ドル建ての無担保優先債の発行条件を決めたと発表した。年限3年で、利率は年11.25%。利回りは12.125%となる。発行額は総額18億ドル(約2650億円)で、当初予定していた10億ドルから増額した。
ドル建て債の発行日は2月6日。米ゴールドマン・サックスなどが主幹事を務める。米格付け大手のS&Pグローバルは1月26日、同社債について投機的水準とされる「ダブルB」の格付けとした。
24年1月31日 日経新聞
海外で社債も発行してるんで、これがめちゃくちゃ金利高いんですよ。
十何パーセント。しかも今より円高の時に出してると思うんで、為替砂損が出ると思いますよ。
これもどうやったら安定しますかねっていう感じですけどね。
で、楽天は無配当転落ですよね。あの店頭公開以来2020年のモハイってなって、これ株価下がるインパクトあるのかなと思いきや上がってます。
97円だから、728円ということになってますよ。
まだちょっと動いてるけど。まあこれなんでかなと思ったら、モハイになる代わりに1年間モバイル株主優待で出すでと言ってるんで、これかな。
1年間使えるんなら、あ、30gbまでね。音声データ付きって書いてるんで。無料で使えるんなら、まあ700円台なんで7万円ほどの株価。
これは買って優待をもらうのも悪くないなっていう、そういう感じかもしれないですけどね。
ただこれ、前に発表されてたんじゃないかな。まあちょっとよくわからないですけど、発表した時期ですよね、この優待の。この発表した時期はよくわからないです。
まあ楽天さん、無配ですね。
ここでも何とか踏ん張って踏みとどまっていただかないと、また3社態勢になるとモバイル、まあ結構競争がなくなって値上げしそうなんで、ここは一つ頑張って頂きたいです。
それでは。