データセンター能力を増強し、生成AIに対応を。
米IT大手マイクロソフトが日本事業に今後2年間で29億ドル、これは約4400億円ですよ、を投資することがわかった。
日本のデータセンター(DC)で最新のAI向け半導体を導入して、クラウド基盤を拡充するなど、能力を増強する。
拠点研究の新設や技術者の育成も行い、日本で進む生成AIの普及に対応する。
読売新聞
マイクロソフト、岸田総理が今アメリカに行ってるのかな、それに合わせたかのような発表です。
これはマイクロソフトの日本への投資額としては過去最大規模ですよ、4400億円。
今でもマイクロソフトは東日本と西日本の2箇所にデータセンターがあるようです。
それぞれにAI向け半導体を導入して設備の増強。
生成AIに不可欠のエヌビディアの半導体
NVIDIAのH100という半導体、あれが売れてますよ。
一基400万とか500万円するやつですよ、半導体、AI向けのGPUです。
生成AIの半導体、これがもうめちゃめちゃを売れていて、NVIDIAは生成AI向け半導体のシェア8割とかです。
下手するとこれを数万基単位で導入すると4000億円とかかるのも納得です。
新たなGPUクラスターは、このRSCをベースとして得られた教訓などを反映して構築されていて、機械学習に最適だとされる「NVIDIA H100 GPU」を2万4576基搭載しています。Metaは2023年にNVIDIA H100 GPUを15万基購入したとみられています。(GIGAZINE)
上記はmeta社の話ですけど、このようにIT大手は生成AIのために数万基単位で買ったりしています。
インテル、入ってる?
余談ですが、インテルもNVIDIAをしのぐ製品を秋に投入すると言い出しました。
インテル(Intel)は2024年4月9日(現地時間)、米国アリゾナ州フェニックスで開催した顧客とパートナー向けのイベント「Intel Vision 2024」において、クラウド/データセンター向けAI(人工知能)アクセラレータ「Gaudi」の最新モデル「Gaudi 3」と、ワークステーション/サーバ向けプロセッサ「Xeon」の最新モデルとなる「Xeon 6」を発表した。
Gaudi 3が競合製品に位置付けるのがNVIDIAのクラウド/データセンター向けGPUの「H100」と、H100のメモリをHBM3eに変更した「H200」である。Gaudi 3のベンチマークとしては、H100との比較でAI学習性能が平均1.4倍、AI推論性能についても平均1.5倍、消費電力当たりのAI推論性能では最大2.3倍となった。また、Gaudi 3より高性能のメモリを使用するH200と比べたAI推論性能でも平均1.3倍を記録したという。
monoist
マイクロソフトといえばもともとインテルですよ、インテルインサイド。ウインテル連合。
なのでこれどうなるかな、秋、それももし発売されて本当に性能がよくなったら、今度はインテルがということにならなくはなるかもしれないですよ。
ただし、今はまだNVIDIAの独壇場ではありますよ。
マイクロソフトは日本政府ともがっちりやっていきたい。
他にもサイバー攻撃へのセキュリティ対策とか状況や情報共有とかそういうのをやってくれるみたいなんで、うまくいけばいいですよっていう感じです。
ちなみにまずは東京都内に研究拠点を新設して、AIの研究を進めるようですよ。
日本の問題にも取り組めたらなどとMicrosoftは言っています。
「日本の問題」というのは生産性を上げるとか少子高齢化問題ですよ。
冒頭部分の4400億円かける、かける予定のDCの話に戻ります。
既存のところに増設する形なのか別の場所で新設してくるのかっていうのは、この記事ではよくわかりません。
ただし、どこかの同じ記事で「拡充」という表示があったので、既存施設に増設する形じゃないでしょうか?
再生可能エネルギーとDC
また、日本の場合再生可能エネルギーとかよく言ってます。
でも、DCとかには向きません。
当然、安定しませんから。
太陽光は晴れた日の昼間しか発電できませんよっていうことになります。
でもほんとによく日本に来る決心をしてくれました。
普通はデータセンターなんていうのは、電力が電力料金安くて安定供給できるところに置きますよ。
これは普通に考えると九州電力か関西電力管内です。
九州電力はTSMCという台湾の半導体メーカーが熊本にきてますよ。
ここは原発稼働してるから電気料金も安いです。
安定的に供給もされています。
逆に日本のRapidusっていう2㎚品を作りますと言ってる日本の半導体メーカーがあります。
sony、トヨタ、ソフトバンク、NECなど各社が出資してやってるような半導体メーカーあるんですけど、これは北海道で半導体製造をやります。
北海道は電気代が高いですよ。
原発も止まってます。
本当にRapidusは先端半導体の世界で成功しようと思っているのかと、ちょっと疑問に思ったりしています。
まあそこは置いておきましょう。
TSMCは九州。
これは九州電力が原発を動かしてます。
特にこの微細な半導体。
作る時に一瞬でも電力ダウンとか起こると作りかけの分は全部不良品と化す可能性があります。
なので、電力が安定したところでないとダメですよ。
あとはマイクロソフトが日本にDCを置いてきた理由で考えられるものです。
やっぱり欧州とかほどコンプライアンスうるさくないんじゃないかっていうことですよ。
権利関係、著作権絡みとかすぐに「これをうちの記事から取ったんでしょ?」みたいな話です。
それを日本ではあんまり言ってこないかなというのはあるかもしれないです。
あとはアメリカから日本というエリアの関係。
日本はアジアの玄関口なんですよ、東南アジアも含めてです。
ただし、問題のある中国はスルーです。
米国にとっても日本にとっても中国はいろいろと…
生成AIの半導体を動かすのは電力をかなり消費する
普段我々がよく使う一般的なグーグルの検索との比較です。
グーグルの検索ページを立ち上げて〇〇と検索ワードを入れて検索する一般的なもの。
あれから比べると、この生成AIの「〇〇について教えて」ってやる指示。
「〇〇についてちょっと何文字ぐらいで教えて、初心者にもわかるように教えて」っていう指示するやり方。
グーグルの従来の検索に比べると1回あたり10倍の電力を使うようです。
10倍の電力使うので、やっぱり安定的なとこじゃないともう無理っていうのはありますよ。
これでまた、日本にいろいろと陽が当たってくるかな?
ドイツの調査会社によると、生成AIの世界市場は年平均約2割のペースで成長すると、2030年には30兆円のマーケットになりますよ、と書いてます。
それはそうかもしれないです。
オープンAIがChatGPTを発表してから1年半も経たないですよ。
それなのにものすごい進化です。
これは週単位でも進化していってるような感じですよ。
毎週のように「新たに〇〇ができるようになります」みたいな。
今日もグーグルの動画作成用のAIがどうのって記事がでましたけど、ベースになるのはYouTubeとかって書いてたんで、どこが勝つのかなぁと思います。
GoogleのGeminiっていうのもなかなかですよ。
アンソロピックのクロード3っていうのもこれもなかなか能力が高いんですよ。
chatGPTも含めてこれら3つは実際に使っています。
マイクロソフトはオープンAIのChatGPTと提携しています。
chatGPTは生成AIの世界では元祖みたいなものです。
これが日本に来てくれてちょっとありがたいですね。
将来が楽しみになってきました。
それでは。