お越し下さり、ありがとうございます!
Feb. 10, 2024

IMFに痛いところを突かれた件

IMFに痛いところを突かれた件
これはIMFの提言が持ってて結構面白かったんでいってみましょう。
ロイターからです。
 

日銀は現在の金融緩和を終了し、段階的利上げを検討すべし。

 
IMF。IMFっていうのは国際通貨基金です。
 
1990年代後半のアジア通貨危機の時は韓国がIMFの管理下に入りました。
 
で、
 
結構、厳しい制約を受けてました。
 
なので、全くあり得ない話でもない…
 
IMFは9日、日本経済に対する審査対日4条協議の終了にあたって声明を発表し、日銀に対し現行の金融緩和策の枠組みを撤廃し、短期金利の段階的引上げを検討すべきと提唱した。
 
IMFは日本では名目賃金の上昇と受給ギャップ解消によりインフレの上振れリスクがここ1年間で顕在化しているとして、日銀の長期・短期金利操作、長期金利と短期金利のイールドカーブコントロール(YCC)っていうやつですよ、を撤廃し、量的・質的金融緩和を終わらせて短期政策金利の段階的引上げを検討すべきと明記した。
 
ロイター
IMFの結構提言が面白かったんで書いてみようかなと。
 
ザクザクっといきましょうか。例えば金利と言えば
 
・3年間は政策金利を段階的に引き上げ
っていうことですよ。
 
アメリカが金利上がってきてるのはこれ政策金利を上げてるんですよ、今。
 
政策金利は金融機関が中央銀行に口座持ってて、銀行口座みたいなやつですよ。
当座預金のこと。
 
そこの金利なんですよ。
 
それを上げろって言ってるわけですよ。
 
日本はマイナス金利政策がまだ残っています。
 
ただし、日銀の当座預金は3段階あってマイナス金利は一部分のみ。
 
プラス部分とゼロ金利部分もあります。
 
とりあえず、マイナス金利の解除は春くらいにはあるとみられていますけど、さぁどうなりますか…
 
で、
 
他にもIMFは何を提言してるか。
 

IMFの日本に対する政策提言

 
まあ外圧なんで、「外国が余計なこと言うな」っていうのは確かにあるんですけど。
 
結構面白かったんで、ちょっと載せておきます。
 
まず財政面で消費税率の単一化と引き上げって言ってますよ。
 
食品8%とそのほか10%とか分かれてるじゃないですか。
 
まあこれをまず10%ぐらいにして15%とかにしなさいよ、いうふうに言ってますよ。
 
15%は明確には書いてないですよ。
 
引き上げって言うと多分13とか15ぐらいになるかなっていう。
 
まあそういうことでしょう、おそらく。
 
他にも高所得者に対する金融所得課税の強化。
 
これね。まあよく言いますよ。
 
1億円の壁みたいなお話あったかな。
 
年収がね1億円を超えてきても株の大株主であったりとか。
 
まあ有価証券の保有。株以外にも投資信託、ETF、REITとかありますよね。
 
ETFやリートは投資信託の一種ではありますけど…
 
それの売買益とか。
 
売買益だと一過性の可能性が高いですけど継続的なのは利子・配当ですよね。
 
約20%ですよ。
 
20.315%。
 
本当は日本の場合、最高税率50%?55%?プラス住民税かな?
 
そういう人たちは配当生活の人たちですよ。
 
税金20%しか払ってませんよねみたいな。
 
本当は他の所得の人たちは50何%とか取られてるのにみたいな。
 
上場企業のオーナーとかで役員報酬を抑えて、配当で受け取ると税率が全然変わったりする?
 
なので、こを強化しろと言ってます。
 

住宅用地に対する優遇

 
他にも他にも住宅用地に対する優遇措置の撤廃。
 
詳細が書いてないので、おそらく居住用の不動産の固定資産税。
 
特に60坪ぐらいまで200平米以下は6分の1に減額されてるので、それのことを指してるんじゃないかなと思います。
 
それが1つ。
 
もう1つは相続の時ですよね。
 
同居してたら最大8割減とかになります。
 
それもちょっと言ってるのかな。
 
ただし、これも面積による「縛り」はありますよ。
 
まあ、これ確かに東京の60坪っていうと、東京の街中の方だと結構大きいし高いですよね。
 
そうなるとそれを保有してると、固定資産税も高くなるはずですけど6分の1に減額されてる。
 
その優遇やめなさいよって言ってるみたいです。
 
ちょっと社会主義的な気がしなくもないけど。
 
他にも言ってます。
 
個人所得税に対する控除の合理化。
 
これは何のことかな?とちょっと考えてしまいます。
 
給与所得控除っていうのがあって、生命保険料控除とか諸々控除がある。
 
あれをもっとシンプルにしなさいっていう感じかな?
 
あとは配偶者控除、配偶者特別控除あの辺の話ですよね。
 
106万とか130万とかなんかいろいろありますよね。
 
あの辺のことも言ってるのかな。
 

社会保険料の増額

 
これは今の現役の給与所得者たちは一番厳しいので、他の層かなと思ってみてると医療費抑制のために高所得の高齢者の自己負担引き上げって言ってますね。
 
75歳以上の後期高齢者になって所得によっては1割負担で済んでしまう。
 
しかも、自己負担の月額上限まであります。
 
場合によっては月数千円の自己負担で病院に通い放題。
 
一部の世間ではこれを揶揄して「サブスク医療」と。(汗)
 
おっと、後期高齢者でも現役並み所得の方はは3割負担ですけどね。
 
まあ「2割の人も3割、1割の人は2割とかに自己負担を上げなさい」とそういう感じかな。
 

ジェネリック医薬品

 
他にはジェネリック医薬品の使用促進って指摘していますね。
 
ジェネリックがあって、でも高い薬もありますよね。
 
オリジナルの医薬品。
 
同じ効能・成分なのにジェネリックは安い。
 
これすべてジェネリックにしなさいよっていう。
 
これは僕もやったらいいと思いますよ。
 
ジェネリック嫌だって言って高いオリジナル薬を使ったら差額も払ってくださいねとか。
 
あるいはもうそれは健康保険の適用対象外ですよっていう。
 
まあ多分将来的に今もなってるのかな?
 
そんな流れにはなっていくと思いますけどね。
 

2023年の減税について

 
2023年に岸田政権でやった苦し紛れのようなあの減税。
 
IMFは効果なし、と言っています。
 
まぁ、それもそうかな…(汗)
 
物価高対策の建前なんですが、まぁしゃーない
 

少子化人口減による問題

 
IMFは日本の労働力は非常に逼迫しつつあるって言ってます。
 
仕事を選ばなければ、働き先がなくなることはないかな、と。
 
これは歳をとっても同じでしょうね。
 
逆に魅力がない職場はどんどん淘汰されるかも。
 
これは今、50代になろうとしている団塊ジュニア世代が200万人以上生まれていて、今年生まれる子供たちが70万人とかです。
 
外国人労働者を入れてどうこうなるギャップじゃない…
 
ここらはまた別の機会で書いてみたいです…
 
とにかく、このIMFさんの提言も面白かった、というか考えさせられました。
 
日本の国会議員の人たちも真面目に考えてくださいと切に願います。
 
それでは。