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April 3, 2024

成長が止まった?テスラ、世界販売9%減!

成長が止まった?テスラ、世界販売9%減!

1‐3月、4年ぶりマイナス。米中で苦戦。

米EV最大手のテスラが2日発表した2024年1〜3月期の世界販売台数は、前年同期と比べ9%減の386,810台だった。  

15年ぶりにマイナスとなった。主要市場の米国や中国では販売が苦戦した。ドイツ工場が火災などで生産停止したことも響いた。  

日経

テスラ、もう退潮が結構鮮明になってきたかなぁ?ということですよ。

15四半期ぶりっていうことなので、ほぼ4年ぶりですね。

 

ただし、テスラの不調は今だけかもしれないし、これから先も苦戦するのかっていうのはありますよ。

どちらかは現時点では分かりません。

テスラの株価推移

ただ株価を見てると、去年101ドル、100ドル割れ寸前ぐらいまであって、299ドル。

わずか半年ぐらいで3倍ぐらいになってますけど。

それから半値近くまで今落ちてきてるかなという形です、株価的には。  

でも、業績的には株価の割高感はあんまりない。

ただし割高感があんまりないっていうのは伸びると見られてないからかもしれません。

例えば年々利益が数倍の勢いで伸びると見られていたら、PERが100倍以上とかはザラですけど。

自動車業界のPER

米国の自動車業界はPERが低めですけどね。

 

・テスラ 39倍

・フォード 12倍

・GM 6倍

 

ちなみに東証のトヨタは11倍程度ですよ。

(24年4月時点)

 

ところで、テスラのライバルは中国のBYDなんですよ。  

BYDは2024年1〜3月期は13%増、約30万台。

24年になったとはいえ、テスラは10〜12月ですよね。

23年10月〜12月はBYDがテスラを上回っていました。

また24年、今年の1-3月はテスラが逆転してるんで、テスラだけがめちゃくちゃ悪いというわけでもないので。

[ 4月2日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)最大手BYD(比亜迪)が発表した第1・四半期のEV販売台数は前期比43%減少した。世界販売首位の座を米テスラ明け渡す可能性が出てきた。
昨年第4・四半期は過去最高の52万6409台で、テスラを上回り世界首位となった。
深セン証券取引所に提出した資料によると、第1・四半期の販売台数は30万0114台。前年同期比では13.4%増加したが前期から43%減少し、テスラに抜かれる可能性がある。

上記の記事にもあるようにBYDも旧失速です。

これは電気自動車全体の成長がちょっと急ブレーキかかってるっていうのは確かにありますよ。

テスラは苦戦苦戦と言われても、アメリカでは電気自動車のシェアは半分は持っているので、まだまだアメリカでは存在感は大きいということになりますよ。  

EVの充電規格

充電のコネクターの仕様っていうかいろいろあるじゃないですか?

日本ならchademoっていう規格ですね。

アメリカはもうテスラの規格なので、そこを抑えている意味は大きいと思いますよね。

出典:EV smart blog

ただしちょっと裏腹というか、さっきの話、テスラはアメリカの電気自動車のシェアのうち半分握ってますよとは言いました。

でも、3年ぐらい前のシェアは3分の2近くかそれ以上ぐらい握ってたんで、今どんどんシェア下がってきているのは事実です。

では、どこが伸ばしているのっていうと目立って実は伸ばしているところもないんですよ。  

フォードもやってるでしょ、現代自動車韓国もやってる、フォルクスワーゲンもやってる、GMもやってる、BMWもやってる。

ここらのシェアはテスラが6割7割握っていて、ちょっとずつ増やしていってるんですよ。

5%が8%になったとか、3%4%が8%になったとか、それぐらいの小さなシェアの伸ばし方なんですけど。

あとトヨタ、レクサスの数が0パーだったのが2%ぐらいになったりとか、そんなにちょっとずつ壊れて行ってるんですよ。

テスラが、ただどこも3%とか5%とか8%とかなんでね、いわゆる大企業の戦略をやるようなシェアではないですよ。  

大企業の戦略とは大量の広告と全国展開のショールーム、多くの営業マンみたいなことです。

アメリカでもこのEVが急ブレーキがかかっているように見えるのは、ハイブリッドの影響ですね。

トヨタにはありますよね、ハイブリッド。

今売れてます アメリカで、今年になってから。

トヨタのハイブリッド、RAV4っていうのかな、これが44%増ですよ。

テスラは17.2%増にとどまっているので、今ハイブリッド化をしているこの、BYDもハイブリッド作ってますから、ここにカウントされてるっていうのはありますよ。

BYDっていうのはさっきも言いました、中国のEVメーカーですよ。

まだハイブリッドとガソリン車を作ってますから、テスラはもうEV一本ですからね。

アメリカに保守的な州がありますよね、あの共和党が強いような州。

逆にリベラルな州。

カリフォルニアとかなんですけど、ここは30、2035年までに全部新車で電気自動車にしますよって言ってます。

これとは逆の州もあります。

共和党が強い州は逆に2030何年までに電気自動車販売禁止とかって言ってる州もあります。

EVなのかHVを含むガソリン車、どっちに転ぶのかなぁっていう感じですよ。

自動車のコモデティ化

今日本勢としてはやっぱり全部EVに置き換わると結構まずいです。

これは自動車がコモディ化するっていうことを意味してます。

EVはモーターとボディとバッテリーですから、それをいろんなとこで調達して作ってっていうことでしょう。

 

このコモディ化してダメになったのは日本のテレビです。  

ブラウン管は総合電気メーカーじゃないと作れませんよみたいなお話でした。

 

しかし、今や液晶パネルとかその他外側のものを買ってきて組み立てて作れますよねというお話。

ドンキホーテもオリジナルのブランド、安売りのドンキホーテもドンキホーテブランドで売れますよっていうぐらいコモディ化していってます。

日本の総合電気メーカーが没落していったっていうのはあります。

これが今、自動車になるかどうかなんですよ。

ハイブリッドのエンジンなんていうのはあれば、コモディ化っていうか買ってきてとかっていうのはなかなか難しいです。

やっぱりエンジン車が残って日本の自動車メーカーも生き残ってくださいと思いますね。

日本の主要産業ですからね。


自分はやはり日本の自動車産業が成長することに期待しております。

それでは。